「自分の足の遺骨が入っています。」

そう話してくれたのは、50代の男性。
糖尿病が悪化して、爪先を切断することになったのだそうです。

「切った爪先を火葬するなんて知らなかったですよ。
骨壺に入って戻ってきても、実感はわかなかったですね。
痛みはあるんですけど・・。」

遺骨をどうしたらいいのか、しばらくの間、考える気にもならなかったそうです。

「どこかにしまっておくのも違うし、捨てるわけにもいかないし、線香をあげるってのもねぇ。どうすりゃいいんだろうって。」

そんなときに出会ったのが 'たまてまり'。
陶板には、まだ元気だったころの左足の写真が焼き付けられています。

「足の写真なんか撮りませんから、ずいぶん探したんですよ。でも若いころ海に行った時の写真が見つかりまして。」

遺骨は砕いて、入るだけ納めました。

「少しは区切りがついたような感じがするような、しないような・・・。まだまだ時間が必要かなぁ。」

失ったことを振り返るのではなく、
これからの人生を歩むための、自分自身の形見。

「今は、ときどき手にして、正しい生活を崩さないように気を引き締めています。」


完成イメージです。

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元の写真。

編集した写真。