球体には、始まりも終わりもありません。
どの方向から見ても同じかたちであり、向きも境界も持たないその姿は、
時間を超えて存在し続ける「永遠」の象徴です。

大切な記憶もまた、本来は過去に閉じ込められるものではなく、
心の中で今も静かに息づいています。

たまてまりを球体としたのは、思い出を過去の一点に留めるのではなく、
いつでも手の中で感じられる「現在の存在」として守るためです。

手のひらの中で転がすたび、記憶は途切れることなく巡り続けます。

球体とは、想いが終わらず、これからも共に在り続けることをかたちにした、
もっとも静かで、もっとも完全な器なのです。